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進化する「死」
近年の研究により、
「寿命」というものは
生命が進化のなかで
獲得したものである
ことがわかりました。
生物の寿命には
遺伝子のなかの
「テロメア」
という部分が
関係しています。
分裂によって
子孫を残す
バクテリアなど、
原始生物に近づくほど
このテロメアは
存在しなくなり、
同時に「個」や「死」
の概念があいまいに
なっていきます。
「テロメア」とは、
新陳代謝をくり返す
我々の細胞分裂活動に
回数制限をかけ、
いわば
カウントダウン
のように
機能しています。
残回数が0になると
もう分裂しなくなり
新陳代謝を止め
いわば
寿命を迎えます。
死の鍵である
テロメアはまた、
人類の夢である
不老不死の鍵
になるとして
現在、研究が急速に
進められています。
そのなかで今、
ベニクラゲという
クラゲに注目が
集まっています。
ベニクラゲの個体は
年を取ると、次第に
幼体に若返り、
また年をとっていく、
を永遠に繰り返します。
おそらく、
ベニクラゲのテロメアは
どこかの時点でリセット
されているのだろうと
仮説が立てられており、
この研究は今後を
大きく期待されています。
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