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仏教「六道」
仏教において
あらゆる生き物は
生前の善悪の行いによって
死後六つの世界のどれかに
生まれ変わります。
上から
天道・人道・阿修羅道・
畜生道・餓鬼道・地獄道
となっています。
天道
天人の住むところ。
神と言い換えてもよい。
須弥山という巨大な山の
中腹から始まり
宇宙空間に至るまで
27種類ある。
上位に行くほど位置も高く
体も大きく、寿命も長く、
快楽も勝る。
しかし老・病・死からは
逃れられず、長寿と快楽に
満ちていただけに
その苦しみは
地獄の16倍とされる。
死ねばまた
六道に生まれ変わる。
人道
悟りの道が開かれている。
われわれ人間の住む世界。
生・病・老・死をはじめ
さまざまな苦しみを
背負った存在。
この世界に
生まれたものだけが
悟りを開いて仏になれる。
阿修羅道
終わりなき怒りの世界。
阿を略し修羅ともいわれる。
怒りに満ち、闘争を常とする
存在とされる。
「阿修羅」はもともとは
善神であったが、
帝釈天に娘を奪われ、
いつも恨みを宿す鬼神の
たぐいに落とされた。
「修羅場」の語源。
畜生道
人間に酷使される畜生道。
畜生とは一般に家畜を指すが
あらゆる鳥獣虫魚も含む。
人間に酷使され、運命を
もてあそばれるとともに、
畜生同士で殺し合い、
傷つけ合う苦しみを負う。
生前の悪行によって
ここに生まれ変わる。
餓鬼道
永遠の空腹に苦しむ。
嫉妬深かったり
物惜しみするものが墜ちる。
そこの住人は餓鬼と呼ばれ
のどが針金のように細く、
痩せているのに
おなかだけが膨らんでいる。
餓鬼は飢えた存在である。
いつも空腹に苦しみ、
食べ物を欲しているが
いざ食べようとするとそれは
火となって燃えてしまう。
地獄道
あらゆる苦しみを味わう。
地下深くにあり、
あらゆる苦しみを
なめつくす世界とされる。
サンスクリット語で
「ナラカ」といい、
「奈落」と音写される。
悪業を積んだものが墜ちる。
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