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​夏目 漱石

1867~1916

なつめ そうせき 小説家

享年49

ぼっちゃん・吾輩は猫である

などを著した

日本文学史の巨人。

 

「私は

 死んで始めて

 絶対の境地に入ると

 申したいのです。

 そうしてその絶対は

 相対の世界に比べると

 尊い気がするのです」

 

晩年、吐血で失神した際に

死について記しています。

 

「寝返りを打とうとした私と

 タライに鮮血を見た私とは

 髪の毛1本を挟む余地なく

 自覚が働いていると思うが、

 妻から

 「30分死んでらしたのです」

 と聞いたときは全く驚いた。

 ・・生死の対照の、いかにも

 急激でかつ没交渉なのに

 深く感じた」

 

 

諸説ある最期の言葉

「ここ(胸)に

 水をかけてくれ

 死ぬと困るから」

 

だとも、

涙をこらえる娘に

 

「いいよ、

 もう泣いても

 いいんだよ」

だったともいわれています。

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