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​Top トリビア 安楽死事情事案➢Dグッド―ル

​オーストラリア

デビッド・グッドール

104歳の

デビッド・グッドール氏は

末期の病魔に侵されている

わけではありません。

グッドール氏は

エディスコーワン大学に

所属していた

著名な研究者です。

これまで

数多くの論文を発表し、

最近までいくつかの

生態学系ジャーナルの

レビューや編集に

携わってきました。

しかし「生の実質」は

大きく低下しており、

スイス、バーゼルで

死の幇助を受ける予約を

しました。

 

「こんな歳になって

 しまったことが残念で

 なりません」

「幸せではないです。

 死にたい。特に悲しい

 ことではありませんよ。

 悲しいとすれば、

 それを誰かに邪魔される

 ことですね」


「私の心情としては、

 自分のような高齢者は

 幇助自殺を受ける権利を

 含めた市民権を認められる

 べきだと感じています」

 

他人が幇助する

積極的安楽死は多くの国々で

禁止されていますが、

オーストラリア・

ビクトリア州は同国で初めて

それを認める州となりました。


しかし法の施行は

健全な心を持つ

余命6ヶ月未満の末期患者に

しか適用されません。

これまでオーストラリアでは

他の州でも

積極的安楽死について

議論がされてきましたが、

その法案はいずれも

否決されました。

1995年には

ノーザンテリトリー準州で

可決されたこともありましたが

結局、1997年に連邦政府に

よって覆されています。

 

一方スイスでは、

患者が自分の意志で

服薬するのであれば

医師が患者に致死量の薬を

処方することは合法です。

しかも患者が実際に致死量の

薬を服用する場合、医師は

その場に立ち会う必要が

ありません。


その為、外国の末期患者が

スイスに渡り、

医師に薬を処方してもらい

自らの命を絶つという

「自殺ツーリズム」が

多く行われています。
 
グッドール氏の旅を手配する

エクジット・

インターナショナルは、

最高齢かつ最も著名な市民が

尊厳死を迎えるために

オーストラリアの反対側の

スイスまで

行かざるを得ない状況は

不当であると語っています。


「穏やかで尊厳ある死は、

 それを望む者なら

 誰もが持つべき権利です。

 人がそれを受けるために

 我が家を離れねば

 ならないなどということが

 あってはなりません」

と同団体はコメント

​しています。

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